〜ストライキを介して文化の違いを学ぼう〜
こんにちは!
本日はカナダで留学中によく経験する『ストライキ(Strike)』について皆さんにお伝えします。
カナダに高校留学していると、「今日は授業がない」「バスが動かない」「郵便が届かない」など、日本ではあまり起こらない出来事に直面することがあります。そのひとつが、「ストライキ」です。
実は、ストライキはカナダ社会において“よくある”出来事。
この記事では、カナダ留学中の高校生に向けて「ストライキとは何か?」をわかりやすく解説しながら、文化の違いとしてどう受け止め、何を学べるかまで深掘りします。
✅ そもそも『ストライキ』ってなに?
ストライキ(strike)とは、働く人が仕事を一時的に止めて、自分たちの働く条件(給料や勤務条件など)を改善してほしいと訴える行動のことです。
日本ではあまり頻繁に見られませんが、カナダでは学校の先生、バスや電車の運転手、郵便局員、空港スタッフなどさまざまな職業の人がストライキを行うことがあります。
カナダでは労働者の権利として認められており、社会の中で自然に行われています。
📚 ストライキは文化の違いのひとつ
日本では、周りの人に「迷惑をかけないこと」が大切にされ、ストライキはあまり起こりません。
一方、カナダでは、「意見をはっきり伝えること」や「働く人の権利を守ること」が重要とされており、ストライキはその表現方法のひとつです。
👉 つまり、ストライキはカナダ社会の価値観を反映した「文化」でもあるのです
🔍 歴史的な大規模ストライキ
カナダ・バンクーバーで生活するうえで、「ストライキ」は知っておきたい重要なトピックのひとつです。その代表的な例が、2001年に起きたTransLink(トランスリンク)の大規模ストライキです。
TransLinkは、バンクーバー周辺のバス・スカイトレイン・シーバスなど、通学や通勤に欠かせない公共交通機関を運営している組織です。このストライキでは、なんとバスやシーバスの運行が4か月以上にわたって完全停止。通勤・通学に大きな混乱が生じ、約20万人の市民生活に深刻な影響を与えました。特に高校生たちは、 徒歩で長距離通学、 自転車やスケートボードを活用、 友達と車を乗り合って通学など、工夫しながら毎日の学校生活を乗り越えていました。
このような「予想外のハプニング」に直面したとき、どう乗り越えるかを考える力も、留学生活で得られる大切な経験です。
ストライキは日本ではあまり見かけない出来事ですが、カナダでは労働者の権利を主張する正当な手段として広く認められています。そのため、留学中にこうした場面に出くわすことも珍しくありません。不便さを感じることもあるかもしれませんが、社会のしくみや文化の違いを実感し、自分の視野を広げるチャンスととらえてみましょう。
📦 現在予定されている:カナダポストのストライキ
2025年5月現在、カナダポスト(Canada Post)でもストライキが予定されています。
▶ 影響の可能性
日本からの手紙や荷物が遅れる
学校や政府機関からの郵送書類が届かない
パスポート更新などの郵便手続きが遅延
👉 重要な書類は余裕をもって手配することが大切です。
🚍 留学生に影響が出るストライキの例
▶学校の先生:授業が休校になる、テストや課外活動が中止されることも
▶バス・電車の運転手、整備士:通学手段が使えなくなる、遅延・運休の可能性あり
▶空港スタッフ:帰省や旅行のフライトが遅延・キャンセルされることがある
▶カナダポストの職員:荷物・書類の配達が遅れる、郵便関連の手続きに影響
▶移民局のスタッフ:ビザの発給などに大きな影響がでます。
🧭 留学生としてどう対応すべき?
まずは正しい情報収集を!
→ 学校・交通機関・ニュース・公式サイトをチェック。ホストファミリーや先生に相談しよう
→ ストライキ中の通学や生活のアドバイスを聞いてみましょう。早めに準備することが大事!
→ 書類や荷物は余裕を持って送る/受け取る計画を。郵便以外の手段を検討しよう
→ 重要書類の送付は、宅配便(FedEx, DHLなど)を使うと安全な場合も。
✨ ストライキから学べること
- 自分の意見を伝える勇気の大切さ
- 労働者の権利や社会の仕組みについて考える機会
- “違い”を知ることで、視野を広げるグローバルな学び
💬 最後に:「ストライキもカナダの文化!」と前向きに受け止めてみましょう。
ストライキに遭遇したら驚くかもしれませんが、それはカナダ社会を深く知る貴重なチャンスです。
留学中は授業以外にも学べることがたくさんあります。
留学生活中に起こるさまざまな出来事に「どうして起きるの?」「社会にどんな意味があるの?」と、ひとつ深掘りしてみると、きっと世界の見え方が広がるはずです。